

<第13回>省材料化 工法解説
現在、製造している黄銅材の鍛造部品に、
凹みを加えて中空化を図ることにより
省材料化を実現する方法について解説します
その①:製品形状が左右対称であることが望ましい
現在、熱間鍛造により製造している黄銅材の鍛造部品の省材料化を図るには、その製品の一部に凹みを作り、材料を削減する方法が効果的です。これを「中空化」と呼びます。もちろん、凹みを作る場所は、部品自体の機能・性能を損なわない箇所となります。
「中空化」の具体的な方法は、鍛造で材料に圧力を加える際、上下の金型が閉じた後、さらに水平方向から「パンチ」と呼ばれる金属の丸棒で材料を突き、穴を空けます。穴は同時に複数箇所を空けることも可能ですが、出来れば製品形状が左右対称である方が望ましいと言えます。正反対の側からもパンチを同じ角度・深さで差し込むことで、材料が力学的に安定し、高精度な中空鍛造品を製造することが可能となります。


その②:サイズの小さい部品は中空化に不適
例えば、指のサイズ程度の細径の継手(エルボやチーズ)等は、中空化しても節約できる材料量がわずかとなります。この場合、材料費の削減費よりも、中空化にかかる金型やパンチ等の設計・製作等、初期費用の方が大きくなるため、中空化を行うメリットがありません。
中空化によるメリットを得るには、部品が一定以上のサイズである必要があります。
その③:数千個以上のまとまった数が必要
同様に、中空化のメリットを得るためには、ある程度まとまった数の製品を製造する必要があります。500個・1000個の小ロットでは、初期費用を回収できず、メリットは出てきません。少なくとも1ロット数千個以上を製造することを前提に、中空化を検討しましょう。
まとめ:中空化の実績ある鍛造会社への依頼により、省材料化が可能
このように、中空化技術のある熱間鍛造会社に依頼する事で、部品の省材料化は可能となります。まずは、中空化の実績豊富な事業者の中から、最適な発注先候補を探す事から始めてみて下さい。



