<第5回>軽量化 事例
鋳造品のドアレバーを「鍛造」化し、
さらに、材料を黄銅からアルミに変更。
69%に及ぶ飛躍的な軽量化を実現
従来、黄銅材へ鋳造を行っていたため、重量が重く
ドアレバーの操作感も重くなっていました。
C社様は、インテリア建材の製造メーカーです。
従来、黄銅材への鋳造によりドアレバーを製造しておられましたが、重量が重いため、レバーを手で回転させるのに大きな力が必要となっていました。
昨今では、高齢社会やバリアフリーの考え方から、レバー操作は軽快であることが求められており、お客様から
「鋳造品を鍛造化し、なおかつ材料を黄銅よりも軽い材料に変更することで、軽量化を図りたい」
と、弊社へご相談いただきました。
熱間鍛造へ工法転換、アルミへの材質変更で
大幅な軽量化を目指しました
黄銅製品の軽量化を図る最も効果的な方法は、アルミ合金への変更です。
なぜならば、アルミ合金は、黄銅と同じ体積で約3分の1の重量しかないため、材料を黄銅からアルミ合金に変えるだけで飛躍的な軽量化を図ることができるからです。
そこで中野鍛造所では、従来の黄銅材への鋳造から、アルミ合金材への鍛造へ変更を行うと共に、鍛造により強度が増した分、形状についても見直しを行い、さらなる薄肉化=軽量化を図りました。
鍛造化及び、アルミ合金への変更により、
製造重量の69%削減を達成できました。
今回の鍛造化と材質変更により、トータルで69%に上る大幅な軽量化を実現できました。
まず、黄銅からアルミ合金への材料変更により、66%の軽量化を達成。さらに、形状再設計による薄肉化で、3%の軽量化を実現。合計で約69%の飛躍的な軽量化を達成しました。